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春日部市の社会保険労務士田口裕貴事務所〜労務管理・就業規則・給与計算・労働保険・社会保険・障害年金〜 対応地域:春日部市・越谷市・松伏町・杉戸町・宮代町ほか埼玉県全域、関東近郊

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法学部のテストの解き方

ゼミの後輩やサークルの後輩などから、「法学部のテストをどうやって解いたらいいのかわからない」と、よく相談されました(今でも相談されます)。
また、他学部の多くの友人からは、法律の授業を履修しテストを受けようと思ったら、難しくて全く歯が立たなかったということをたびたび聞いておりました。。
しかし、法学部のテストには、解き方というものがあります。
解き方さえ分かってしまえば、ある程度は解けるのです。(必ずAやSを取れるとは言いませんが、単位を落とす危険性はなくなります。)
この解き方を踏まえて、テストに臨みましょう。

なお、ここでは、論文試験の解答の方法を記載します。
(○×形式や穴埋め形式の問題については、機会があれば加筆します。)

法律の論文試験の解き方

論文試験の場合、パターンは大きく分けて2種類あります
(1)事例問題:「Aさんは、こうこうこういうことで、Bさんと争っています。この法律上の争いについて、あなたの見解を述べなさい。」みたいなもの
(2)一行問題:「○○の法的性質について論じなさい。」みたいなもの

では、種類別に、解き方を見ていきましょう。

(1)事例問題の場合
@その事例を簡潔に紹介し、その事例における問題点を書き出す(問題提起)
  「本問は、〜〜〜という事例である。この事例においては、○○○という点が問題になる。」という感じ。

Aその問題提起をした部分とはどういうものなのかを述べ、それに該当する条文があるならばそれを書く
  「○○○とは、×××というものである。これについて、△△法□□条に「・・・」と規定されている。」
※その論点に関する法条文がない場合、その旨を記載する。

Bこの事例において問題となる条文解釈上の学説を書く。このとき、考え方を2つ以上(判例の立場を1つ、その他の学説を1つ以上)書くこと。
  「この点について、A説とB説という考え方がある。A説は・・・というものである。一方のB説は〜〜というものである。
   判例(○○事件判決)においては、〜〜という理由で、A説が採られている。」
※判例について、裁判年月日や掲載誌までは記載しなくて良いが、事件名については可能な限り記載すること。

C上記Bで記載した学説について、自分の考えを述べた上で、どちらの説を採るのか(または自説を作りそれを採用するのか)を書く
  「このような学説上の争いがあるが、私は〜〜という理由で、A説が妥当であると考える。」
※自説を作るのも問題ないが、試験という短い時間ではおそらく不可能なので、基本書(教科書)に一般的に記載されている説を採るのがベター

Dこれらをふまえて、この事例問題に当てはめて、結論がどうなるのかを書く
  「そこで本問についてみると、Aさんは・・・であり、・・・なので、結論は・・・となる。」

これで、事例問題の解き方はおしまいです。
おそらく、「アレっ?これだけ?」と思われる方が多いと思いますが、この順番で、問題に沿って“肉付け”していくことで、それなりの解答が出来上がります。
少なくとも、単位を落とす確立は、だいぶ減るのではないかと思います。

では次に、一行問題の解き方を見てみましょう。

(2)一行問題の場合
@その問題で述べよとされている論点とはいかなるものなのかを書き、それに該当する条文があるならばそれを書く
  「○○とは、・・・である。これについては、△△法□□条に「・・・」と規定されている。」
※その論点に関する法条文がない場合、その旨を記載する。

Aその問題の論点に関する解釈上の問題点を書く。このとき、考え方を2つ以上(判例の立場を1つ、その他の学説を1つ以上)書くこと。
  「この問題については、A説とB説による学説上の争いがある。A説とは・・・というものである。一方のB説とは〜〜というものである。
   判例(○○事件判決)においては、〜〜という理由で、A説が採られている。」
※判例について、裁判年月日や掲載誌までは記載しなくて良いが、事件名については可能な限り記載すること。

B自説を展開する
  「この点について、私は、〜〜〜という理由から、B説には反対である。一方のA説は〜〜〜という理由から、妥当であると考える。」

これで、一行問題の解き方はおしまいです。
事例問題では、その事例を踏まえて、学説などを展開すれば良いですが、
一行問題の場合は、事例問題ほど解答を書く方向性が定まらないので、少し書きづらいのではないかと思います。
しかし、逆に言えば、ある程度自由に書きやすいということもいえます。

以上が法律の論文試験の解き方です。
これを踏まえて、テスト前に、解答の練習をしてみてください。
テスト前に、自分で問題を作って、それの解答を作ってみるのです。
そうすることで、テスト本番で慌てずに済みます。

なお、これでわかりづらい場合、実際にどういう問題が出題されて、どういう解き方をしているのか、具体的に見てみたいという方は、
一度、本屋さんで、司法試験受験者向けの、論文試験の問題集を見てみることをおすすめいたします。
「司法試験向けってハードル高そう」と思われるかもしれませんが、案外と普通の法学部の試験でも出題されるような問題の解答例が書いてあることが多いです。
司法試験受験者であるからこそ、法学部の授業で習うような問題が、大切になってくるのですから、当然と言えば当然です。
本屋さんや出版社の回し者ではないですが、ぜひ、臆することなく、見るだけ見ていただければと思います。

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